#0073/9999 Q&A集 ★タイトル (88VAUSER) 95/11/01 00:00 ( 77) 9.1.1 98のCコンパイラは使える? ★内容 近頃のコンパイラは、統合環境版とコマンドラインコンパイラという2つのタイ プがあり、 それらを一緒にパッケージングにして販売しています。 統合環境版 は、 機種に依存する為、 VA では 動かないと思ったほうが宜しいと思います。 (動いた という報告も幾つか訊きますが、無理矢理動かすだけの価値があるかは 疑問です。) コマンドラインのコンパイラは、 MSDOS汎用に動作するものが多 く、 これらであれば、VA でも MSE を 組む事で 動作が可能です。(一部動作が `?'なものもあります。) 当方で確認した動作するコンパイラの一覧をあげてお きます。 MicroSoft-C 5.1,6.00A MS-C の 詳細については、他記に譲ります。 MicroSoft-Quick-C 2.0 最適化の能力、一部機能等を除き、MS-C 5.1 と互換のインターフェスを持 ったコンパイラです。 初心者に優しい「オンライン統合環境」が売りです が、VA では 動作しない(試した訳ではありませんので、大きくは言えませ んが、使えたとしても満足には使えないでしょう。)ので、コマンドライン コンパイラを使用します。 動作は、MS-C よりも高速のようです。(最適の 注目が少ない為だと思います。) 使った感じ、VA でも 満足出来るくらい の速さを保っているようでした。 Borland Turbo-C(2.0) / Turbo-C+(1.01) これも統合環境を売りにしていますが、正常動作は期待出来ない為、 コマ ンドラインコンパイラを使用します。 VA用ライブラリ等もPC-VAN の OSL として提供されている事や、 コンパイルパスを1つにまとめている事など から、コンパイル速度が比較的高速な為などから、VA には適したコンパイ ラの1つと言えると思います。 因みに、上位の Borland-Cは、VAでは実装 出来ないメモリ規格を要求する為、 コマンドラインコンパイラでも動作し ないようです。 LSI-C (3.30c / 3.30c 試食版) UN*X の 伝統的なコンパイラに乗っ取たパス構成や、 優れた最適化能力を 持ち、 また、もとより、MSDOS 汎用(v2.11以降)を唄っており、VA で、最 も安定して走るコンパイラの1つです。試食版は、 フリーソフトウェアと して公開されている為、 VA で、これから コンパイラを使ってみたいとい う方にはお勧め出来るものだと思います。難点は、VA では コンパイル動 作が遅い事です。 (突然 DISKアクセスを無くしたりして、不安に陥いる場 面もあると思いますが、ハングアップしている訳ではありません。) 以上は、 コンパイラ単体の動作です。 これらのコンパイラは、 C Compiler Complete Kit という体系を採り、ライブラリ、インクルードヘッダ、 各種保守 ツールなどが付属したものが殆どですが、機種依存コードを含むライブラリ等も 存在している(PC98 GRAPHICS LIBRARY等)為、 それらをリンクロードしたもの は、VA では動作しません。こういった、「作れるけれど、 動かない」ものは、 自分で、 それらを代替する手段を通さなければなりません。 また、C Compiler 自体はメモリを大く消費します。巨大なツールを作成する場合、メモリが不足気 味な、VA では コンパイルアボートしてしまう場合が多いため、出来る限りメモ リは多く確保しなければなりません。 補足:C言語処理系以外の言語処理系 C 言語処理系以外に目を移すと、 Pascal 処理系等が多く使われているようで す。Pascal処理系では、次のものが動作します。 Borland Turbo Pascal (6.0) 統合環境は動作しませんので、 コマンドラインコンパイラを使用する事に なります。 Turbo Pascalはコンパイルが非常に高速で、VA でも 不満のな い速度で動作してくれ、そういう意味では、 VA には 優れた処理系です が、 提供されるユニット(ライブラリのようなもの)のうち、機種依存(CRT UNIT 回りはまさに`全滅'です。)してしまうものも多く、 それらを自分で 作成しなければならない事もあるようです。 アセンブリ言語処理系、いわゆる「アセンブラ」は、VA で 最も安定して走る言 語処理系です。VA上で、処理及び、作成ツールの動作に、満足で安心した動作が 期待出来る事は、VAツールが、他言語処理系に較べ、アセンブリ言語で書かれた 量の方が多いことからも明らかです。 <<< end of article >>>